The first day of North Cestrian Grammar School

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-二カ月前- 暑い!日本の夏は暑いよ!日本で14年間も過ごしているのに、まだこの暑さには未だに耐えられない。 僕の生活は平凡でいつものように学校は普通に終わり、すぐ家に帰ると言うのが習慣だった。 帰宅部……いや、ゲーム部だ。といっても一人でゲームをするだけだが。学校が終わるとすぐに家に帰ってきて、ゲームをするのが僕の趣味。 かき氷でも食べようとリビングロームに行ったら、母さんにちょっと来てと言われた。 何だろう?宿題もしているし、特に何も悪いことはしてないんだけどな…………。 「落ち着いて聞いてね」 母がそう言った。 「うん、分かった。それで何?」 そう言われると落ち着けない。気になる!早く言ってくれ! 「9月からあんた、転校することになったから」 「…………今なんて言った?」 「だから、あんたは9月から新しい学校に行くの」 びっくりしたが……別に構わないや。今の学校に特別に仲が良いやつもいないし、もしかしたら新しい学校に行ったら毎日が楽しくなるかもしれないし。 ……まあこれは無いと思うけど。 「で、どこに引っ越すの?父さんはどっかに転勤するとは、言ってなかったような気がするけど?」 「どこにも引っ越さないよ」 引っ越さないのに、転校ってどういうこと? 「じゃあ何で、転校するの?……って言うか転校する学校の名前は?」 「North Cestrian Grammar Schoolよ」 は!???絶対日本語が入ってないような気がしたんだけど…………そこは普通、何とか中学校だろ。 「もう一回言ってもらっていい?かなりの確率で聞き間違えたと思うから」 「ちゃんと聞いてよ、North Cestrian Grammar Schoolよ」 神様、……僕の頭はおかしいようです。元どうりにしてください。 僕は自分の耳を疑いながら母に聞いた。 「え~と、そのノース・ケストリアン・何とか・スクールに行くの?」 「そうよ、North Cestrian Grammar School」 神様、……どうやら僕ではなく、母の頭がおかしいようです。 「何でそんなところに?」 「だってあんた、『学校がつまらない』とか言ってるし、『何で人は生きているのだろう』とか言っているの知ってるから、ちょっと刺激が必要だと思ってね」 確かに今の僕には、刺激が必要だと思う。しかし、そんないかにもキリスト教です!ってところの学校に行かなくても…………。
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