幼少期―1―

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そんな僕を知ってか知らずか優さんは僕にばかりちょっかいを出していた。 そんなやり取りがなんとも擽ったかったのを覚えている。 そんな頃からだろうか、僕は他の人との違いを感じていた。 それに気付いたのはやはり優さんであった。 優さんと一緒に買い出しにいったときだ。 僕はまだ足し算をしたことがないのにかごの中に入れた商品の値段を足してレジに出すときにはすでに合計金額を出していたのだ。 勿論商品の中には割引シールが貼ってあったのもあった。
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