幼少期―1―

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そんな様子を見ていた優さんは驚きを隠せなかったようだが、満面の笑みで大喜びし なけなしの貯金を崩し僕に中学、高校レベルの参考書を買ってくれた。 僕は優さんの気持ちや期待に応えたいと思う一心で三日三晩ろくに寝ずに食い付くように参考書に夢中になった。 そのお陰で小学校生活でのテストではいつも満点であった。 ここだこの話だがその事は今でも僕の自慢だ。―――
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