プロローグ

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これだけを見るとまるで死んでしまったかのように見えるが 胸が微かに上下しているのを見れば風船とかした肺に辛うじて空気が入っていることが窺える。 机に乱雑と置かれたおそらく薬と思われる白いそれは まるで口に入れるようにと誘うように鈍く怪しく光り奇異な雰囲気を醸し出していた。 その横には水が半分ほど入ったコップが置かれており その白いカプセルを服用したことがわかる。
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