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「何で、そんな嫌がってるの?」 「...当たり前だろ.....嫌なものは嫌なんだよ」 金持ちはここまで感覚がおかしいのか。 ....自分の顔が嫌いなんだよ。 そんなのも理解してくれないのかよ..... 「返すよ」 「え...」 案外素直だなこいつ。 「そんなつまんなさそうな顔されると、逆にバカバカしくなるし」 悪かったな、つまんないやつで。 「坊ちゃま、着きました」 運転手の人がそういうと、少年は降りた。 そのあと、俺も降りた。 けど、門の前で俺は固まってしまった。 まるで、漫画の世界のような豪邸。 家の真ん中に噴水だし、白いし、大きいし。 感想がまともに言えない。 「どうしたのさ、早く手当てしなきゃ」 「うわっ....」 俺は引っ張られるがまま、その豪邸に入って行った。
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