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イライラしながら、施設の前まで来た。 庭では、子供たちが遊んでいた。 玄関の前にいる俺に、気づいていない様子だ。 「お帰り」とも何とも言ってくれない。 それでも、俺はドアを開けて中に入った。 「あ、....涼兄か。..おかえり」 中学生くらいの子が、俺の顔を見るなり表情が消えて、またリビングに戻って行った。 「はあ.....」 ため息が自然と出た。 やっぱり.....そういう扱いか。 「おう。涼介、おかえり。声が聞こえないから、驚いたじゃん」 「.....気を付ける」 「また、そっけない返事だな。....気にしてないから、次はしてくれよ。一応基本のことだから、挨拶って」 宏太先生に、な?と言われ、頭を軽くなでられた。 子供じゃないから、正直嫌なんだけどな.....
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