1.偽り

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部屋に入って、すぐにドアにもたれ掛るように座った。                              ....なんで、いつもこんなに疲れるんだろう。                                       「はあ.....」                                       出たい。                             こんな狭苦しいところから早く出たい。                                 息が詰まる。                                             一日一日がこんなに長いなんて地獄に等しい。                                         下から、子供たちの声がやけに大きく聞こえてきた。                                   よく聞いたら、大兄の声も聞こえてきた。                                     ―今日に限って、何で帰ってくるのさ....                      俺は、大兄が自分の部屋に入って、出ていくまでそこで身をひそめた。                                  そのあと、先生に呼ばれ、リビングに行った。 
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