1.偽り

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リビングに行くと、どうやら俺待ちみたいで、入った瞬間じっとみんなに見られた。                            怖くなって、目を逸らしながら席に座った。                         「じゃあ、そろったし食べようか。いただきます!」                                「「いただきまーす」」                                               今日は、カレーか.....                                                     俺も小さく手を合わせ、食べ始めた。                                         みんなは楽しく談笑しながら食べていたけど、俺はちっともそんな気は起らない。                                「おかわり!」                                         「おい、もう子供じゃないんだから自分でやってこいよ」                            「えー。宏ちゃんの方が盛り付け方上手いじゃん」                                 「その言い訳変だぞ笑」                                               大兄と宏太先生の会話でただでさえうるさい空間がさらにやかましくなった。 
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