2.不可思議

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普通だったら、慌てて家を飛び出すけど体が重くて.....急ぐ気にもならない。                     先生は、「休んだら?」って言ってくれたけど、嫌だから遠慮した。                                 ....何が嫌かはわからないけど。                                重い足取りで、学校へと向かった。                                       「っ.....」                           昨日の夜から朝にかけてあまり食事をとっていないせいで、少しふらふらしてきた。                         通り過ぎていく人たちが、俺のことをちらりと見てくる。                            ....別に、心配する素振りなんてないくせに。                              そんなこと考えていると、車のクラクションが鳴り響いた。                                  「え....!」                                                気づいたら、俺のすぐそばまで車が近づいていた。                                  ―俺、死ぬのかな?                                             呑気に考えていると、一瞬体が浮いた。                                            轢かれた....?                                                  いや、....温もりを感じる。 
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