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普通だったら、慌てて家を飛び出すけど体が重くて.....急ぐ気にもならない。 先生は、「休んだら?」って言ってくれたけど、嫌だから遠慮した。 ....何が嫌かはわからないけど。 重い足取りで、学校へと向かった。 「っ.....」 昨日の夜から朝にかけてあまり食事をとっていないせいで、少しふらふらしてきた。 通り過ぎていく人たちが、俺のことをちらりと見てくる。 ....別に、心配する素振りなんてないくせに。 そんなこと考えていると、車のクラクションが鳴り響いた。 「え....!」 気づいたら、俺のすぐそばまで車が近づいていた。 ―俺、死ぬのかな? 呑気に考えていると、一瞬体が浮いた。 轢かれた....? いや、....温もりを感じる。
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