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そして、地面に体がついた。 「キミはバカか!もう少しで轢かれるところだったんだぞ!」 頭上からいきなり、声が聞こえた。 どこか幼いような、でも大人のような....そんな声。 「大丈夫?.....」 さっきの怒っている声じゃなくて、すごく優しい声.... 「あ、怪我してる!」 腕を軽く擦ったみたいで、線がたくさん入っていた。 「こんなの、平気.....」 「ダメ!...今から僕の家で手当てするから、来て」 「あ、ちょっ...待ってよ」 俺のこと気にしないで、ただ手を引っ張って行かれる。 「乗って」 「は?」 いきなり、何だ。 それに.....こいつ、どういう家庭だよ。 近くに止めてあった車は、金持ちが乗る高級車だった。
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