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奴は救急箱を持ってきて、消毒液と絆創膏を取り出した。 ....なんだ、そこは普通の家庭と一緒か。 そんな大した傷でもないのに....わざわざ家に連れてきて、いったい奴はどういう神経しているのか。 「はい、終わり」 色々考えてるうちに終わっていた。 すぐさま立とうと思ったら、肩を持たれまた椅子に座らされた。 「何だよ。...遅刻しちゃうんだけど」 「いいじゃん。もうちょっと居ようよ」 無神経なのか、笑顔を向ける態度に苛立つ。 「助けてくれたことは感謝します。でも、....お前の相手してる場合じゃないから」 俺は逃げるように、その家から出て行った。
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