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「やっぱ、ここにいたんだ」 後ろを振り返ると、朝俺を助けてくれたゆうりという少年だった。 「....何で、お前ここにいるの?」 「何でって、そんな顔してたらまた車に轢かれそうになるよ?」 「っ...余計なお世話だ」 そのまま帰ろうとすると、また引き止められた。 「送ってくよ。家まで」 その言葉に俺は冷静さを保ってはいられなかった。 「いい。」 「遠慮しなくてもいいんだよ?」 「ホントに、いいです」 「減るもんじゃないんだからさ」 「本当にいいから!!!」 「!!」 余裕そうなムカつく顔が動揺していた。 「....ごめん。....それだけはやめてほしい。それに、お前のこと全然知らないのに、そういことしてもらっちゃ困る...悪いけど、遠慮しておく」
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