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「今年の文化祭、生徒会はあの日のことをわかる限りまとめた映画を作ろうと思う」
今は文化祭の季節。
毎年生徒会は何かしらの出し物をする。
一昨年は演劇、去年は魔法を使った芸術、マジックアートの展示(披露?)。
彼らは今年の出し物について話し合っていた。
「2年前の・・・?」
「あぁ。今年で俺達も卒業だろ?この学園にあの日のことを知ってるのは俺らの世代しかいない。だけどあの日のことは風化させちゃいけないと思う。あいつの為にも・・・」
「そう・・・だね・・・」
斑鳩と奏の2人の発言で生徒会室の空気は一気に重くなる。
しかし幸か不幸か空気を読むことをしない男が1人だけ生徒会室にいた。
「よし!せっかくの機会なんだ!できるだけ忠実に作ろうぜ!」
剴の号令により沈んでいた空気は明るくなり生徒会役員は久しぶりにまとまりを見せた。
「「「「「おぉー!」」」」」
「映画?いいなそれ!俺が知ってることは全部話すよ」
「私達はあんまり知らないわよ?」
「少しでいいなら協力は惜しまないが・・・」
「帝の話・・・集めておいた・・・」
役員はあの日の関係者にそれぞれ取材を行っていった。
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