マホウのコトバ。

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関係者みんなへ行った取材内容をまとめ上げ制作した映画を全校生徒に披露する。 あの日に戦いがあったことは知ってても内容までは知らない生徒がほとんど。 教員ですら知らない人が多数を占める。 そんな人達にみんなの戦いを知って欲しい。 生徒会役員の誰もが思ってるはずだろう。 魔王との戦いについて一番詳しく知る会津が生徒の質問に答えていた。 「ここで俺は全帝に蹴られて意識を失ったんだ。それで目が覚めた時にそこにいたはずの全帝と魔王がいなくなってて」 『そもそも会津先輩は何で全帝と行動を?そんなに強いんですか?しかも仲間なのに蹴られたんですか?』 「うっ・・・そこは触れるな・・・」 『あ・・・すいません・・・』 仲間に蹴られたと言う会津の心の傷を抉る下級生。 先輩のこんな姿を見たら流石にこれ以上聞けないだろう。 「つ、続けるぞ・・・その後全帝は先に戻ってるかと思ったら戻ってなくてよ・・・待ってたけど結局戻ってこない。だから今全帝の席は空席なんだよ」 『結局魔王はどうなったんですかー?』 「あの日から魔族は一切人間に手を出してこない。このことから魔王は死んだ、と考えるのが妥当なんだろうが・・・」 会津は言葉を詰まらせる。 「魔王が死んだところを見た人がいないからねー」 奏は言葉を詰まらせた会津の助け船として根拠を示した。 「彼が意識を失ってる間何があったか教えてあげようか?」 あたりに響いた声。
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