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「――――・・・っ」
光が収まり、目を少しずつ開くと
そこには
手のひらサイズの光の玉が浮かんでいた
「なんだ・・・これ・・・」
「ハク!これが・・・植物の精霊なのかい?」
「・・・・クラネディアさんも見えてんのか?」
「ああ、見えるよ・・・」
その言葉の通り貴族smileは玉がある辺りを凝視している
『サクハ、助けてくれてありがとう
私はリーファ
植物の精霊の長』
「リーファか、よろしくな
あ、それと・・・俺の事は、ハクと呼んでくれないか?」
光の玉に向かって微笑む
見えてるかどうかは知らないが・・・
『?そうですか
分かりました
よろしくお願い致しますハク』
光の玉がスッと動き、貴族smileに近付く
『貴方は・・・・
ユーゼ・クラネディアの孫、レイ・クラネディアですね?』
リーファが貴族smileに話しかける
(あいつにリーファの声聞こえるのか?)
「あ・・・、は、はい
ユーゼは私の祖父です
あの石、真にリーファ様が宿っておられたとは・・・
知らなかったとは言え、何百年と暗く光の届かぬ場所に放置してしまい
申し訳ございませんでした」
心配は無用だったようだ
貴族smileはリーファに向かい方膝を立て、頭を垂れた
『顔を上げなさい
私はハクに会えたから別に気にしてはおりません』
「・・・・・ハク・・・ですか?」
「え、俺?」
俺と貴族smileが二人揃って声をあげた
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