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『私は貴方に頼みたいことがあるのです』
リーファが俺に近付いてくる
「頼みたいこと・・・・?」
『はい、実は・・・
つい先頃、精霊王から貴方を、ハクを我が前へ連れてこいと
命令がくだったのです
ですから・・・』
リーファは少し言いにくそうだ
心なしか光が少し弱まった気がする
「いいぜ、一緒に行ってやるよ」
『・・・・!
あ、ありがとうございます!』
リーファは嬉しそうに俺の周りをくるくると回っている
「なあ、精霊王て誰だよ?」
『精霊王はその名の通り、私たち精霊の王です
とても強く、六枚羽の天使より強い力を持っているそうです』
「へ、へぇ~?そりゃすげーな!」
取り合えず返事はしたが六枚羽の天使の強さが分からず
貴族smileに聞くことにした
[クラネディアさん
六枚羽の天使ってなんだ?]
つい小声になる
[常に神の側に仕えている天使達だよ
二人いたんだけど、一人神に歯向かって
地獄に落とされたんだ
まぁ、神に喧嘩吹っ掛けられる位強いらしいよ]
「精霊王強っ!」
驚いてつい、大声を出してしまった
リーファが怪訝そうな顔をしている・・・気がする
なにせ光の玉だから表情が解らない
「い、いや
なんでもねーから・・・!
きにすんな」
はははと笑って誤魔化す
すると、突然貴族smileが口を開いた
「しかしリーファ様
一体どうやって精霊王の所へ行くおつもりですか?」
「あ、それ俺も聞きてーな
どやって行くんだ?」
俺達二人の視線がリーファに集中する
『それはもちろん
徒歩です』
「「え!?」」
俺と貴族smileの声が重なる
「徒歩って・・・・
精霊王がいるとこは徒歩でいける範囲なのか?」
『行けますよ
だいたい、3ヶ月強ぐらいです』
「「は・・・・?」」
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