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誰も来るはずがない、俺の家にいま、イケメンがいる・・・
何故だ?
よく思い出せ・・
何故、この男がここにいるのか
・・・そうだ、俺が朝飯を庭で食ってたら、いきなり話しかけてきたんだ。
『君は、占いをするかい?』
とかなんとか・・・・?
「朔刃君・・・・だったかな?」
そんなことを考えてるうちに、男が口を開いた。
「なんで俺の名前しってるんですか?・・・その名前、知らない人に呼ばれたくないんですけど・・・」
警戒心を表にして言ってみた
でもこの男はさっきからずっと、貴族のような笑みを浮かべている
つまりは、作り笑いみたいな笑顔・・・・
(信用・・・しちゃいけない人、かな・・・)
失礼かもしれないけど、そう思った。
「そうか、名前を呼ばれたくないのか・・・、じゃあ呼び方は僕の自由なんだ」
(ニコニコ)
拒否されたと言うのに、この男は嬉しそうだ・・・
「で、何なんですか?」
早く帰って欲しいとばかりに男にきいた
「うん、君は・・・昔、占いで1つの國を潰したね?」
男の笑顔がより一層作り笑いじみた
(??)
男の言葉の意味が解らない
解りたくない・・・
でも、脳は考えてしまう
男の言葉の意味を理解した
その瞬間体の奥底から怒りが込み上げてきた
「・・・・だまれ!・・・あれは、俺のせいじゃねぇ・・・!」
「でも、君が"あの國"で葉占をしたのが原因だろう?」
肩に手を置かれる
現実を受け止めろと言わんばかりに・・・
俺はこの時、この男を生かしておかなくていい人間だと、判断した。
全身が粟立つ・・・
「・・・・そンなことナイ・・・、父さんは、俺のせいじゃないと・・・気にするなって・・・いってくれた!!!」
自分でも聞いたことないような低い声だ・・・
恐ろしい
・・・唸るような声
しかし男はなおも言葉を続けた
「気にするな・・・・ねぇ・・・
1つの國を潰しといて気にするなと?」
その貴族のような笑みを崩さずに・・・
「いいかい?人は間違いを起こしたら・・・・」
最後まで聞く気なんてない
俺は男の言葉を遮って呟いた。
「うるさい・・・・」
殺気を込めて男を睨んだ
「朔刃君・・・」
「・・・・・・ぶな・・・・」
「え・・・?」
「「そのなでよぶなぁぁぁ!!!」」
俺の中のなにかが弾けた
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