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「私の名前は、レイ
レイ・クラネディア、この屋敷の主だ」
「・・・・・・」
俺は無表情でレイ・・・いや、貴族smileを見た
貴族smileはよく見ると、なかなかの美男だった
顔は小さく、背も高くスラッとしている
目はとても綺麗で晴れ渡った空の様なskyblue
そして、髪は闇を思わせる漆黒で長く、それを束ねて下に向けて垂らしている
瞳は青、髪は漆黒
まるで悪魔と天使を混ぜ合わせた様な容姿をしている
とかなんとか思っていると、つい貴族smileを凝視してしまった
そんな俺の様子に苦笑いをし、貴族smileが促してくる
「ほら、次は君の番だ」
俺は眉間にシワをよせ、仕方なく自己紹介をした
「ハク・・・」
貴族smileは少し驚いた顔をしていたが直ぐにいつもの顔に戻った
「分かった、君のことはハクと呼べばいいんだね」
俺を腕から開放し、悪戯っぽい笑みを浮かべる
「君に見せたい物がある、付いてきたまえ」
「ちょ、ちょっと待て!」
部屋を後にしようとする貴族smileの腕を掴んだ
「何かな?」
不思議そうな顔をする
が
少し嬉しそうだ
俺はあわてて手を離した
「ここは、どこだ?」
貴族smileが首をかしげる
「え、王都だけど?」
開いた口が塞がらない・・・
王都っていったら・・・・・
「森から歩いて1、2ヶ月かかる場所じゃねーかぁぁぁ!!!!!」
俺は声の出る限り叫んだ
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