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「テメェ・・・・一体何がしてぇんだよ?」
「それは、アレを見せたら説明するから・・・取り合えず、私に付いてきてくれないか?」
貴族smileは真剣な顔をしていた
(こいつ、こんな顔もできるのか)
「・・・・分かった」
取り合えず、俺はこいつに大人しく付いていく事にした
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「・・・・・・」
広い・・・なんなんだここは廊下があり得ないぐらい長い、扉だってここまで来るのに何枚見たことか
(こいつはこの屋敷の主だと言っていたが・・・・・一体何者なんだ・・・?)
こんなことを考えながら貴族smileをジッと見ていると、貴族smileが一枚の扉の前で足を止め口を開いた
「着いたよ」
<ガチャッ>
「さ、入って」
扉を開けて導いてくれる
「・・・入るけど・・・・この部屋はなんだ?」
俺は手前で歩みを止め、貴族smileに問う
「私の、祖父の部屋だよ」
(・・・・?)
なんで貴族smileは少し悲しそうな瞳をしている?
「ああ、大丈夫
この部屋の主はもう、いないから」
こいつはいつもの笑みを浮かべてはいるが、瞳の色はより一層暗くなった
「あ・・・・・・・そ、うなのか・・・わるい・・・」
何だかその瞳を見ていたくなくて、俺は貴族smileから目を反らした
「君が謝ることはないよ」
貴族smileはそれだけを言うと部屋の中へ入っていった
「・・・・・・・・」
俺も貴族smileに続き、部屋に入る
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