11.新歓当日により。

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……と、思っていた頃が俺にもありました。 遠い目をしてると隣にいるでかい人がちょんちょん、と俺の方をつつく。 「ごめんなさいねぇ、ほんと。私もそんなつもりじゃなかったのよ……」 「あっいや、俺こそ。まさか逃げる側の方とは……」 遡ること、約30分。 ----------------- 「つっきぃぃいいいい!!!俺の事捕まえてくれてもいいんだよおおおおお!!!!!」 「はぁはぁ!!!神田月夜!!!!さあ俺のことを捕まえるんだ!!はははは!!!!」 「まてまてー!」 「僕たち二人のこと」 「「なめないでよねー?」」 鬼だったはずの俺は逃げていた。 いや、鬼だよ今も。正真正銘鬼だよ!!!! 鬼気迫る表情で追いかけてくるのは生徒会の人達。 待って怖い。超怖い。 「俺たちは気付いたのだ…………捕まえられないのならば捕まればいいと」 会長がなんかナレーターになってるけどそうなんだ!!?!?!あっえっ何みんな俺に捕まりたいの!!?!?! 「俺を捕まえられるのはつっきーだけだよはやく!!!!!!!!」 「ドMなめんなよ酷使されるのには慣れてるんだ神田月夜待てコラァアアア!!!!!!!!」 「僕たちから」 「逃げられるなんて」 「「できるわけないでしょー?」」 超怖い!!!!!!待ってどうしようとりあえずかわいさ補給したい!!!!!!こんな般若みたいな人達に追いかけられたくない!!!!!! なんて思いながら全力疾走していたら。 ドンッ! 「……あ」 「……あら」
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