11.新歓当日により。

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「これからどうすんの? もうやることなくない?wwwwww月夜は捕まえらんないしっ」 げっそりとした顔で言う翔。あれだよ、俺聞こえたからね。俺耳悪くないし鈍感じゃないから。もう結婚しようよ翔。 「んー、どうしましょ。誰か別の人を捕まえる気もないんでしょう?」 「それはもちろん」 即答するに決まってるだろ! もうあんな経験したくないわ! 「じゃあちょっと来て欲しいところがあるの! ぜひ二人に見せたい物があってね」 ぱちん、と手を叩いてにっこり笑う美空さん。 「まあ行くとこもないしついてくよ、美空さん」 「あら、そんな他人行儀な呼び方やめてちょーだいよおー! 愛ちゃんって呼んでほしいわ!」 ばしばしと俺の背中を叩く美空さん……改め愛ちゃん。いや痛いっす。
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