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俺たちは光に案内されて、寮長の部屋の前にいた。寮のでかさにびっくりしてまた叫んだ……というのは言うまでもないだろう。
「同室者、誰だろうね?」
「悪いやつじゃなきゃいいけどな」
「月夜の同室者は不良オカン、月夜の同室者は不良オカン…………」
翔ちょっと黙れ。
「じゃあ、寮長に会いに行こっか」
ガチャ。
「っん………………はぁ……も……だめ……あ……やぁ……っ」
「ん?何が嫌なんだ?言ってみろよ」
…………………………はい?
俺の目にうつるのは激しく交わっている男二人。
一人は顔を上気させ、高い声をひっきりなしに出している。
もう一人はそれを楽しむかのように……じゃなくて!!!!!!!!!!!!!!
なんなんだこれは。
いくらホモの学園だろうがなんだろうが、寮長室でこんなことしてていいのか?
……うっ……。
き、気持ち悪い!!
吐く吐く吐く吐く!
「うえええ……」
「はっ……え、ちょ、月夜!?」
その声に気づいたのか、ヤっていた二人は口をポカーンとあけこっち見る。
「すっ、すすすすすすみませんでしたあああああっ!!!!!!!!!」
光は大急ぎで扉を閉め、鼻から血を噴出させている翔の服の襟をつかみ、部屋から出た。
「はぁ……びっくりしたぁ。まさか寮長室で……」
びっくりどころの話じゃねぇよ……。
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