3.ホモ達の楽園により。

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「生BLキタコレェェェェェエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 ……翔、お前殺されたいのか。 すると、ガチャリと音がして、先ほど喘いでいた男子生徒が部屋から出てきた。 こちらに気づくと、顔を赤くして「し、失礼しました……っ」と言って走っていってしまった。 う……思い出すだけで吐き気が……。 「おいお前ら」 開け放たれた扉の向こうから声がする。 「なに邪魔してくれちゃってんだよクソ野郎ども。萎えたじゃねぇかよ」 萎えたじゃねぇよ。 「り、寮長、困ります、寮長室であんなことするの……」 光が言った。……って、え? 今光、 こいつのこと 寮長って言わなかったか? 「あぁ?別に俺の部屋なんだから俺の部屋でナニしようと勝手だろ。つか寮長の俺になんのようだお前ら」 寮長やないかーい!!!!!!!! え、こんなやつ寮長でいいの?大丈夫かよ? 「鍵っつかカード、もらいにきました……グフッ、外部生の松川と神田です……ブファッ」 翔が言う。こいつずっと鼻血出してるけど大丈夫か? 「あー、カードね。はいこれ。俺忙しいからさ、さっさと出てくんない?」 忙しい、ですと? さっきまでヤってたくせに? うえぇ。 「し、失礼しました……」 光はそう言うと、また翔の服の襟をつかみいそいそと出ていくのだった。 俺も逃げる様に寮長室をでた。 ******** そして現在に至る。
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