4.姉ちゃんへの報告により。

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side 佐久間 光 あー、なんなんだろうなぁ。 ものすっごくイライラする。 月夜が誰かに触れる 月夜が誰かと話す 月夜が誰かと何かをするたびに 僕はどす黒いなにかに包まれるんだ。 ……それが嫉妬ってことには気づいている。 きっかけなんかなかった。 話した瞬間に思ったんだ。 ――あ、僕この人のこと好きになる。 理由なんてない。なにかを感じた。 ただ、なにか理由をあげるとしたら……。 それは月夜が綺麗だから。 そりゃぁ見た目も綺麗だよ。でもそれ以上に心が綺麗なんだ。 僕が男を好きと言っても変わらず接してくれた月夜が。 男同士のアレやコレを見て叫ぶ月夜が。 真面目に授業を受ける月夜が。 僕は思った以上に好きになってしまったらしい。 知り合ってからの日にちなんて関係ないよ。 好きになったらもう、とめられないもん。 一分、一秒たつたび好きは大きくなっていく。 手をつかんでるだけなのにこんなに顔があついんだ。 だから食堂につくまでは。 月夜の温度を感じてたいんだ。 side end
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