4.姉ちゃんへの報告により。

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side 松川 翔 月夜が絆創膏を持ってくるために部屋に戻る。 ……本当いいやつ。そして最高の腐要員ですね!!! チラリ、とさっき切った指を見てみる。 ……ちょっと深いな、傷。 わざと切ったのに絆創膏持ってこさせるとか悪いことしたなぁ。 血が流れる左手をじーっと見つめる。 ……そして、舐める。 「……ん、は」 丁寧に、隅々まで舐める。 朝にもやったのに。これだから傷つくるのは止められないよね。 衛生的にどうなのかって?大丈夫大丈夫、ちゃんともっかい手洗ってから料理作ってるから。 「っ……ん」 興奮してきた。……自然と片手が下に伸びていく。 ――その時、ガチャリと音がした。 急いで舐めるのをやめ、下にのびていた手を元の位置に戻し、蛇口をひねって水を勢いよく出す。 まだ、気付いたらだめだよ。月夜。 話せるときがきたら、話すから。 だからまだ、気付かないで。 俺の、黒くて吐き気がするような この 秘密に。 side end
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