4.姉ちゃんへの報告により。

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「しょおー、姉ちゃんからOKもらったよ」 ……返事がない。 「翔?」 リビングにいるかと思ったんだが。 「おーい」 やっぱり返事がない。どこいった? テレビの音に混じってよく聞こえなかったが、耳を済ませば水の流れるジャァーッという音が聞こえる。 なんだ、キッチンか。 キッチンにいってみるとそこには、 __血。 「……え?」 翔は倒れていた。 「しょ、う?」 血は、翔の手首から流れているようだ。 「……お、いっ、翔!」 倒れている翔をゆっくり抱きかかえる。 翔は唸りながら薄く目を開ける。 「……ん、ん……つ、きや?お、れ、何……」 「俺が聞きてぇよ!ちょ、待ってろ。保険医呼んでくるから」 俺が立ち上がろうとすると、翔が手をつかんだ。 そこには、抱きかかえたときについてしまった翔の血。 それを、 翔は、 ペロリと舐めた。 「__翔?」
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