5.告げられない秘密により。

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今は保健室のベッドで横になっている。全く眠れないが。 月夜は保険医と話している。ものすごく気になる。 どうしよう。どうしよう。どうしよう。 もう、直せない? もう、戻れない? もう、笑えない? ……そう思ったら、目からポロポロと涙がこぼれていた。 「っ……ふ……やだ……やだよ……」 今まで隠していたものが全部こぼれていく。 なんで、なんで。 怖い。 いやだよ……ひとりになるのは。 自分が招いた結果だっていうのは十分に理解している。俺が全部悪い。 そしてきっと、こんなこと知られたらもう友達にだって戻れない。 高校に入って、変わりたかった。 でも、1日も持たなかった。 全然変わってなんかない。変わろうともしていなかったんだ、俺は。 「うぇ……っ、う……」 「…………翔?」 side end
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