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今は保健室のベッドで横になっている。全く眠れないが。
月夜は保険医と話している。ものすごく気になる。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
もう、直せない?
もう、戻れない?
もう、笑えない?
……そう思ったら、目からポロポロと涙がこぼれていた。
「っ……ふ……やだ……やだよ……」
今まで隠していたものが全部こぼれていく。
なんで、なんで。
怖い。
いやだよ……ひとりになるのは。
自分が招いた結果だっていうのは十分に理解している。俺が全部悪い。
そしてきっと、こんなこと知られたらもう友達にだって戻れない。
高校に入って、変わりたかった。
でも、1日も持たなかった。
全然変わってなんかない。変わろうともしていなかったんだ、俺は。
「うぇ……っ、う……」
「…………翔?」
side end
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