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まずは翔が起きるのを待つしかないよな。
…………ひとりにして、か。
一人になんかするわけねぇだろ。
どうみてもそばにいてほしい顔してたぞ。
手には包帯巻いてて、顔は青白いうえに涙のあと。
……ずっとニコニコして意味わからんこと言ってた翔には見えない。
あの笑顔、嘘だったのかな。
変なやつだけど、俺は友達だと思ってるよ、翔のこと。
入学してすぐ知り合ってさ。
いや今も入学してすぐだけど。まだ一週間もたってないけど。
それでもさ、翔のことは友達だと思ってるし。
お前は俺のこと友達だと思ってくれてねぇのか?
……。
「………………別にお前が心配するほど回りは酷くねーよ」
眠っている翔に話しかける。
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