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side 松川 翔
俺は、中学生の頃いじめにあっていた。
それはとてつもなくひどいものだった。
廊下を歩けばゴミをかけられ。
教科書とノートはぐちゃぐちゃにされ。
机の上には決まって油性ペンで「死ね」やら「消えろ」の文字が書かれていた。
日に日にエスカレートしていくいじめに、俺はボロボロになっていた。
両親は仕事で忙しくて話なんか聞いてくれなかった。
先生にさえ見放されていた。
頼れる人がいない俺は、毎日が苦しくて仕方なかった。
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