7.その傷により。

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side 松川 翔 俺は、中学生の頃いじめにあっていた。 それはとてつもなくひどいものだった。 廊下を歩けばゴミをかけられ。 教科書とノートはぐちゃぐちゃにされ。 机の上には決まって油性ペンで「死ね」やら「消えろ」の文字が書かれていた。 日に日にエスカレートしていくいじめに、俺はボロボロになっていた。 両親は仕事で忙しくて話なんか聞いてくれなかった。 先生にさえ見放されていた。 頼れる人がいない俺は、毎日が苦しくて仕方なかった。
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