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いじめのきっかけだって、些細なことだった。
俺は昔から人と話すのが苦手で、自分から友達なんて作れたためしがなかった。
小学校のとき一緒だった子とは違う学校に行ったため、俺は中学でひとりぼっちだった。
そんなときだった。
俺はクラスでも大きな権力をもつ男子に声をかけられた。
「な、お前さ。なんかしゃべれよ」
「……え……と……」
そんな俺を見て、彼は笑った。
「俺は中田 大輔。大輔って呼べよな」
「う、うんっ……よろ、しく。大輔」
俺と大輔は友達になった。
大輔はただ単に興味があったから話しかけただけなんだろうけど、俺には大きな救いだった。
大輔と友達になったことで、俺にはたくさんの友達ができた。
その頃は毎日楽しくて、毎日遊び呆けていた。
そんなある日だった、事件が起こったのは。
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