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そのうち、手首を傷つけるだけじゃもの足りず、傷から出てきた血を舐めるようになった。
血をなめると「あぁ、俺はまだここにいる」って思えた。
口に残る鉄の味が自分が存在する何よりの証拠だった。
……そして、そのまま俺は中学を卒業した。
もちろん、大輔達とは話せずに。
進学先は全寮制の高校。
中学時代の俺を知ってるひとは誰一人いない。
だから変わろうと思った。
このままじゃだめだと思っていたから。
もとからアニメとかは好きだったし、そこからBLというジャンルも好きになっていって。
俺の好きなものを認めてもらえる学校。
新しい始まりになる学校。
次は上手くやれる、と必死にキャラを作った。
でも、俺は何一つ変わってはいなかったんだ。
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