7.その傷により。

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******** あのあと、結局俺もそのまま寝てしまって。 起きてから顔を見合わせて笑った。 「えへへへ、なんか目いたい」 嬉しそうに言う翔の目は腫れていて。 「ん、冷やしとけ。つかもう今日は学校さぼっていんじゃね?」 「それはだめっ!!王道イベント起こるかもじゃんっ!!!」 そんな会話をして、また笑った。 そして、学校。 「おはよーっすwwwww今日もいい天気どすなwwwwww」 「おはよー」 「うん……?お、おはよ……月夜、翔くん……」 俺たちを見て怪訝そうな表情の光。 「ん?wwwwwwどした光?wwwwwなんか幽霊でも見えんの?wwwwww」 「いやいやいやいや。違うよ、なんでそんな二人ベッタリくっついてんの」 俺の後ろにピトッとくっついてる翔。 「んー?別に普通じゃね?wwwwww」 ぎゅぅうっと後ろから抱き締めてくる翔。あの、苦しいっす。 「ちょっとっ!どこが普通なのっ!僕もくっつくーっ!」 前からは光に抱きつかれて。 なんか朝からサンド状態なんだけど……。 「おいお前ら席つけー」 先生が来て、ようやく解放。 ……隣とちょい遠くからめっちゃ視線感じんだけど……。
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