8.王道イベントにより。

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授業中は特になにもなかったので割愛。 ……いやちゃんと授業受けてるからね? 真面目にやってますよ。 今はお昼。 「つっっっきやぁー!食堂いこうず!いこうず!」 にぱぁと笑って翔が言った。かわいい。 「僕もいくからねっ」 少し頬を膨らませて言う光もかわいい。 別にタラシとかじゃねーし。まずホモじゃないから。うん。 「……あ、良かったらそこの三人もどーすかwwwww」 翔がにやにやしながら話しかけた三人組は。 ……あの転校生とその他二人。 「いいの?じゃあ一緒に食べよっかな。流紀と爽也もそれでいい?」 「夜道がいいなら俺もいいよ」 「……夜道が言うなら」 「ブフォアwwwwwww王道wwwwwwwwちゃっかり爽やかと不良虜にしとるwwwwwwww」 翔は鼻から血を出してそう言った。 こいつ、本当に血足りてんのかな。輸血した方がいいんじゃないか? で、転校生……桜ヶ丘くんと一緒にいるのだれだ。イケメン。 ……まだ名前覚えてないんだって!! 俺の視線に気づいたのか、片方の男子がにっこり微笑む。やだ爽やか。 「自己紹介、しなきゃね。俺は水野爽也。爽也でいいよ」 うわっ、名前まで爽やか。 ここまで名前と顔マッチした人はじめてみたわ。 「……ほら、流紀も自己紹介」 爽也は不良っぽい人の肩をとんとんと叩く。 「チッ……。……木田流紀だ。……流紀で、いい」 なんで舌打ちしたの!!? 怖い!!!! 怖いから口には出さないけど。 「俺は神田月夜、よろしくな。俺のことも月夜でいいよ」
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