8.王道イベントにより。

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全員一通りの自己紹介が終わったところで食堂にいくことに。 「お腹減ったー!早く食べたいな、月夜」 「そだな。夜道なに食いたい?」 「俺ね、オムライス食べたい」 桜ヶ丘くん……もとい夜道。めっちゃかわいいんですけど。なんか小動物。 「ははっ、夜道かわいいな、オムライスって。俺もオムライス食おうかな」 爽也が笑いながら言う。だから本当なんでこんな爽やかなの。 「……チッ……」 「……ほら、流紀。いちいち舌打ちしないの」 「……なんだよ。したら悪いのかよ」 「駄目に決まってんだろ!……ったく、流紀は本当昔っから変わんないよな」 「……悪かったな」 爽也は流紀になにやら説教をしている。 なんだか親しげなんだけど、あの二人。 「……あ、俺達幼なじみなの。な、流紀」 爽也が俺を見て言う。 なんなの、皆俺の聞きたいことわかりすぎでしょ。 「……なんでこいつと幼なじみなんだ」 ぼそりと流紀が呟く。 その呟きは俺にしか聞こえなかったみたいで。 「嫌なの?」 聞いてみた。 「あ?」 なんかキレてる!? ……と思ったのは一瞬で。 「幼なじみじゃなかったら、もっと…………」 悲しげな顔で呟いた。 なんだなんだ?よくわからんがなんかあんだな。 「……よくわかんねーけどさ。なんかあったら相談してくれよ」 「あ?」 ひえええ、なんでキレてんだよ!! そう思ったけど、すぐに流紀はふわりと笑い、 「……ん、ありがとな」 と言った。 笑顔くそかっこいいっす。 そんな話をしているうちに食堂についた。
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