8.王道イベントにより。

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扉を開け、適当な席に座る。 「俺月夜の隣」 「僕月夜の隣」 光と翔がほぼ同時に言う。 ……そしてめちゃくちゃにらみあってる。 「……二人とも隣にくればいいだろ。席広いんだから」 席はファミレスとかのソファーみたいになってて、一列に五人は座れるくらい広い。 俺が真ん中に座ってその両隣に二人が座れば解決だな、うん。 ……そんなに二人とも俺の隣がいいのかよ。 「んじゃ俺は夜道の隣に座ろっかなー」 爽也がニコニコ笑いながら言う。 「……チッ。はしっこならどこでもいい」 はしっこ、とか。なんか流紀かわいい。 「じゃあ俺通路側に座るよ。流紀壁際でいいか?」 夜道がなんだか楽しそうに言った。かわいい。 だから別にタラシとかじゃねーからな。 「……あぁ」 流紀は下を向き、不機嫌そうに話す。 なんでちょっとキレてんだ、こいつ。 「さ、てと。皆なに頼む?」 爽也が慣れたようにタッチパネルを触る。 「俺オムライス」 「俺うどん食うわwwwww」 「僕ハンバーグ」 「……サラダだけでいい」 「俺はそばにしようかな」 「俺天丼」 上から夜道、翔、光、流紀、爽也、俺。優柔不断なやつとかいなくて助かるな。 爽也がちょうど皆の分を頼み終えた、その時だった。
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