9.驚愕の事実により。

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「……なんだ、Sではないのか?貴様」 すんごい形相で睨まれた。怖いよー! 「えっと、あの……その……会長にはですね……はい、俺なんかが色々するべきでは……はい」 色々言い訳していると、会長がふと思い付いたように言う。 「……貴様、先程から俺様のことを会長としか呼ばないが……。俺様の名前を知らないのか?」 ……。 さっきの聞いてた? 俺わかんないって言わなかったっけ。 会長の名前とか興味もないし。知ろうとも思わないし。 ……でもこれは言わなきゃいけない雰囲気のやつだ、絶対。 あ、全然わかんね。どうしよ。 さっき三田先輩があだ名で呼んでた気がするけど全く覚えてねーし。 一文字もわかんないんだけど。 「おい、聞いているのか?神田」 「あ、はい!聞いてますとも!」 会長がまた睨みながら言ったので慌てて頷く。 「俺様の名前くらいわかるよなぁ?神田」 にやにやと笑いながらいう会長にいらつく。 ……あー、もう!! 「うるさいですよ!!!ええそうですよ俺はあんたの名前なんか知りませんよ!あんたなんか興味ありませんし?かっこいいとも思いませんし?つーかなんでドMが会長やってんだよ!!意味わかんねーよ!!しーちゃん副会長と役職変わった方がいいんじゃないですか!?ったくなんなんですか!!一般生徒を!!わざわざ!!こんなところに!!もう帰っていいですよね?帰りますからね!これからこんなことで呼び出したりしないでください!では!!」 一息で言い切ってから、翔を連れて生徒会室を出た。 ふう、スッキリ!
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