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「……なんだ、Sではないのか?貴様」
すんごい形相で睨まれた。怖いよー!
「えっと、あの……その……会長にはですね……はい、俺なんかが色々するべきでは……はい」
色々言い訳していると、会長がふと思い付いたように言う。
「……貴様、先程から俺様のことを会長としか呼ばないが……。俺様の名前を知らないのか?」
……。
さっきの聞いてた?
俺わかんないって言わなかったっけ。
会長の名前とか興味もないし。知ろうとも思わないし。
……でもこれは言わなきゃいけない雰囲気のやつだ、絶対。
あ、全然わかんね。どうしよ。
さっき三田先輩があだ名で呼んでた気がするけど全く覚えてねーし。
一文字もわかんないんだけど。
「おい、聞いているのか?神田」
「あ、はい!聞いてますとも!」
会長がまた睨みながら言ったので慌てて頷く。
「俺様の名前くらいわかるよなぁ?神田」
にやにやと笑いながらいう会長にいらつく。
……あー、もう!!
「うるさいですよ!!!ええそうですよ俺はあんたの名前なんか知りませんよ!あんたなんか興味ありませんし?かっこいいとも思いませんし?つーかなんでドMが会長やってんだよ!!意味わかんねーよ!!しーちゃん副会長と役職変わった方がいいんじゃないですか!?ったくなんなんですか!!一般生徒を!!わざわざ!!こんなところに!!もう帰っていいですよね?帰りますからね!これからこんなことで呼び出したりしないでください!では!!」
一息で言い切ってから、翔を連れて生徒会室を出た。
ふう、スッキリ!
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