天才が当たり前の世界で

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「……うん?あれってミズホじゃない?」 サヤカが指差した方向には後ろの扉から帰ろうとしているファーニアの姿が映っている。 「ミズホ~」 「………何?」 明らかに不機嫌な顔をしてファーニアはこちらに来るが、サヤカは気にしてない様子。 「珍しい。ミズホ=ファーニアじゃないか」 「久しぶりだねミズホ」 「お久し振りです」 シン、ヴァン、ヒビキの順番で挨拶をするのを見てファーニアにも挨拶を返す。 「あぁ、久しぶり」 「ミズホ、良かったら一緒に帰らない?」 「悪いなサヤカ、私は寮暮らしだから」 「えっ、ミズホって寮暮らしなの?」 ヴァンは驚いているが、内心俺も驚いている。 寮っていったら俺はすでに見ていて貴族からしたら失礼だが狭い。 それも貴族基準で物を言っているだけで庶民の俺からしたら十二分に広い。
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