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「すまん」
「別にいいよ。先生が待っているから」
大きく深呼吸をし、俺は魔方陣が描かれている場所まで足を進めた。
――――――sideヴァン
「カガリの奴どうしたんだ?」
シンの言いたいことは分かる。
僕もカガリの様子にはどこか違和感がある。
「何か鬼気迫るものを感じるわね」
サヤカが横まで来て話しかけてくる。
「そうだね。カガリはカガリで何か思うことがあるんだと思うよ?」
僕も使い魔契約は12歳で済ませたけど、今でもあの緊張感は覚えている。
「オウギ、早くやれ」
「分かってます」
カガリはもう1度深呼吸をすると静かにその目を開いた。
「我が銘に誓う
永き日を共に歩み
その命を我が友に捧げる」
「個人詠唱だと!?」
シンが叫んでいる内容は僕達4人を驚かせた。
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