天才が当たり前の世界で

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(それに私には感じます。ご主人と私は会うべくしして会っているのです) (またそれかよ?) 運命だ因果だとかセツナは俺との出会いを正当化しようとしてくる。 (今日も言わせてもらいますが(もういいよ)ご主人!?) 聞き飽きたよ。 俺はそれ以上の言葉を無視し続けた。 ―――――――― 場所も変わり1年A組の教室。 AからFでクラスの優劣が決められていてSクラスが1番良いクラスとなっている。 そうなると俺のAクラスも中々だな。 (ばか、あほ、ナルシスト、ご主人の無頓着) (………ガキかよ) 入学式からこの有り様で俺の頭に直接響いてくる。 それもずっと馬鹿やアホと同じようにことばかり言ってくる。 ボキャブラリーが貧困すぎるだろ。 (ご主人のばかぁ~……) とうとう限界が来たのかセツナの声だけで泣いているのが分かる。
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