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「おいおい、それはーーーグハァ!!」
「どけ、カガリ!戦いの邪魔だ」
どうやら流れ弾が当たったようだ。
いってぇー。これでペンダント壊れたら情けなさすぎ。
サヤカにキレる気力も失せたわ。
「さあさあ、私のサヤカオリジナルを破って見なさいな」
「………上等」
身体強化した体で一瞬にしてサヤカの前にまで迫る。
下段から刀を振り上げる。
「砕けろ!」
サヤカがこれを受けてくれる筈もなく、左右の手にある双剣で受け止めてくる。
「その程度のスピードなら魔法で止めるまでも無いね」
「これで遅いのかよ」
「次は私の番だよ。“クエイク”という名の地震!!」
「おまっ!それはヤバイ」
サヤカの魔法が発動する前に俺は大きく飛び上がる。
発動と同時に起きる激しい揺れ。
対抗戦を行っている森全体を襲っているだろう地震はサヤカの中心を除いては地面が隆起している。
その魔法は1人に対して使うには派手過ぎだろ?
今ので絶対関係の無い生徒がリタイヤしたな。
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