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「いけぇぇぇえええええ!!!!」
両手から飛び出す雷震判は轟音を鳴らしながらサヤカに迫っていく。
「捨て身というより“捨て金”ね」
サヤカはしゃがみ込むと両手を地面につけるとサヤカの周辺が輝き出す。
「“スティールレージ”!!」
現れるは無数の鉄柱。
それは俺の雷震判に衝突すると、最初は雷震判が押していたが、徐々に押され始め、最後には互いの魔法が同時に打ち消された。
「何っ!?」
「わざわざ攻撃を受ける馬鹿はいないわよ」
クソ!サヤカとの差がここまで合ったか。
俺だけの力だとここまでなのか?
「あら?向こうも終わったみたいよ」
「…………カガリ君」
服以外には目立った汚れは無く、逆にミズホはというと地面に倒れている。
「カガリ君はまだ戦うの?」
「当たり前だ。最後の一瞬まで諦めるつもりはない!」
どれだけ力の差があろうとも諦める理由になりはしない。
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