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「最後に恵美の毒舌食らって、呆気に取られた顔がもう、おかしくって。つい大爆笑したら、更に男子共にドン引きされちゃったじゃない」
それは私の所為じゃない。
ほんと、他人事だと思ってよく笑ってくれる。
まぁ、確かにあの顔は傑作だったけど。
昨日、合コンの間ずっと隣で口説いてきた彼が、余りにうっとうしくて。
遂に言っちゃったのだ。
「一目惚れだなんて、恥ずかしげもなくよく言えますよね? あなたの中身は知りませんが顔が好きですって言ってるようなもんですよ」
「ちょっと、真似しないでよ」
横で、私の口真似をして再現してくれる友人の額を叩いてやろうかと思ったが。
「へぇ、豊田さんって結構言うんですね」
背後から聞こえた声に驚いて振り向くと。
あの人が、居た。
思わず見開いた目と同時に、羞恥で頬が急速に熱を帯びる。
き、聞かれた---っ!
美里のばかぁ!
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