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日本 ー某所ー
ガサガサ……
山。 見渡す限りの山。
そこに人影。
若者「…暇だったからと…ここまで来るんじゃなかったよ……あーしんど…」
若者が一人、山奥を歩いていた。
自称神「こら」八神慎である。
慎「……あ、…やっと見つけたよ……」
其処には一つの古ぼけた社
鳥居には『博麗神社』と刻まれていた
慎「我が社よ…私は帰ってきた!ってね……さて、一休みするか…」
これでもコイツは此処の祭神。只今絶賛失踪中
なので来たら当然彼女も気付くだろう。
八雲紫が
紫「…久し振りじゃない?こんな所に現れるのも」
慎「…そうかねぇ」
ほら来た
紫「ええ。大体80年振りね。」
慎「……そんなに昔じゃあないじゃないか?」
紫「妖怪にとってはそうでしょうね、人間にとっては一生に近いわよ?」
慎「…私は人げn…」
紫「何を言ってるのかしら?博麗の祭神ともあろう者が…」
慎「…お前が祭り上げたんだろう…」
紫「あら?その前からも神では無くて?」慎「…兎に角だ!私は人間として暮らしたいんだ。だからさ、普通に…」
紫「…じゃあ何故わざわざ戻ってきたのかしら?…気紛れで来たの?」
慎「……巫女さんに会うため」
紫「…先々代?…無理よ…もう死んでるわよ」
慎「…だから冥界まで行くのさ…」
紫「遠いわよ…?……まあ頑張りなさい」
慎「…酷いな君は」
紫「心配なんて必要かしら?それに…」
慎「…それに?」
紫「素敵な素敵な映姫様が貴方を待ってますわよ?」
慎「!?」
紫「祭神としての責任を放棄するその罪と今までの借りについて、と言ってたわよ?」
慎「……オワタ…」
紫「仕方ないので直行便を用意してあげるわ♪」
慎「ちょ…待て待て!まだ準備とか……!…アッーーー!」
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