聖なる夜に口付けを

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おまけ・一郎side 「あー、ヤバいな」 「どうかしたんですか?」 キスの攻防を終えて、今は一階の大ホールでバイキングを堪能中。目の前の由貴さんは、ケータイ片手に何故か頭を抱えていた。 俺は絶賛ローストビーフを味わい中。おいしい。 「いや、正宗と鈴木くんから、怖いメールが来てて。朝帰りがどうのこうのうるさくってさ。 あーあ、帰ったら面倒だな」 「え?なんでその二人がうるさく言ってくるんですか?」 「なんか、パーティーの後片付けをやらされたらしいよ。俺達がいなかったから、大変だったんだって(あと、鈴木君は単純に一郎が心配なんだろうけど。お母さんだからね)」 「え、それ結構面倒ですね。なんか対策考えないと」 「うーん、そうだね。とりあえず、俺も朝ご飯食べよう。ここのオムレツおいしいんだよ」 お皿片手に嬉しそうに歩いて行った由貴さんは、子どもと女性の行列の中に混じって出来たてのオムレツを待っていた。うーん、やっぱり由貴さんって普段キレイなイケメンなのに、たまに可愛いんだよな。可愛いというか、無邪気と言うか。 (ま、寝起きと寝顔が可愛いっていうのは、俺だけが知ってればいいか) なんて、思ってしまったのだった。 それから学校に帰って、藤堂先輩達から二人でキツイお灸をすえられるのは、もう少し後の話。 終わり
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