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夢憶
20歳になると憎しみは消える
明日が必ず来ると知るのは
ツケマツゲをシェアし
身なりがピカソの絵みたいな時
髪を黒くしたり短くしたり
夢を諦めた仲間も22歳になった
未来の約束は反古だけど
責める気も起きないのは
後戻りできたからだろう
ショッキングピンクのバッグも
黒い皮鞄になっていた
個性的な服装も思い出の中だけ
腕のタトゥーに花束が似合ってた
すべて追憶へ仕舞われて
小さな星が砕けていく
だから次へ残す実もないまま
暮らしの中に消えていく
自分が末代になるのだろう
胸に刻んだロマンは一枚の絵画
駆け巡る記憶は記録だけ
今日も思い出は美しく心に響く
はるか彼方の誓いは前提が崩れた
何を願えば望みは叶ったのだろう
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