血塗られた記憶

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この世界で必要な人間ってどんな人?と聞かれたらあなたはなんて答えるだろうか。 頭が良い人、力がある人、責任感がある人、まぁ様々な答えがあると思う。 でもさ、僕は思ったんだ。気付くのが遅かったかもしれないし、もし気付いたとしても何も変えられなかったかもしれない。だけどさ!やっぱりこの世界に必要無い人なんていないよ!! ある快晴の空、こんなに美しい天気を見て思う。 「のどかだなぁー」 高校三年生なった春。僕らは世間で呼ばれる受験生となった。学校の登下校もこの一年で最後なんだと思うと新鮮に感じる。だからと言って勉強はだるいし、学校に行くのもだるいのには変わりないのだが。 今日は始業式、新クラスを発表され各々が新しい教室に向かっていく。 僕、佐藤 信は6クラスあるうちの3-3組になった。初めての人もいれば話した事のある人もいる。そんなクラスで最初のホームルームが始まった。 いや最初で最後のホームルームの始まりだった。
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