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「だから、イケナイって、
言ったんだ……」
あたしにゆっくりと揺さぶりをかけながら
海治はあたしの言い分を聞いて
全部、全部聞いてから
「咲良、いつか刺されるよ?」
そうやって一言落としてゆく。
「んんっ」
「イケナイんじゃなかった、の?」
「……ッンッ」
「咲良、ナカ、……凄い」
小さな子供が水遊びをしている、それくらい響く音に
酔いそうになる。
だけど、こんなに
こんなに、相性の合う事をしていても
絶対、無いんだ。
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