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ん?
なんだ、このリアクション。
隣の女のあたしを見る目付きが
急速にキツくなる。
「なぁ、咲良。
彼としちゃった?」
海治の声が上から聞こえてくる。
「あー、……うん、シタよね」
何回だっけ?
と付け加えて
あたしは男に尋ねるように聞いた。
あぁ、と海治は呟いて、あたしの腰に
回した手を少し緩めた。
「君、咲良とはそれくらいじゃ付き合ったうちに入んないかな。
それとも、付き合おうって、言われた?
悪かったね」
「あぁ、そゆこと?」
あたしも海治の言う事を理解した。
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