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「おお、ノリいいですね(なんか神っぽいし、敬語の方がいいよね?)。
で、やっぱり神なんですか?」
「まあ、神です。
あ、別に敬語じゃなくてもいいよ」
「いいの?」
「いいよ」
神様は意外に軽かった。
「で、最初にも言ったけど状況説明プリーズ。
まあ、だいたい予想できるけど、一応ね」
「あ、そうだったね。ごめん。
あのね……俺、うた○゜リの『1000%L〇VE』を振り付け有りで歌ってたんだ」
「(うた○゜リ2始まったよなぁ)」
「で、最後決まったぁ!って思ったら、床に落ちてた銀○の20巻に足を滑らせて、それで…」
青年の黒曜石のような目にみるみるうちに涙が溢れきて、伊呂波は子供を泣かせてしまったような罪悪感を感じた。
「(うわ~そんな目で見るなー!
てか、なんで20巻!?)」
「ヒック…う…それで…いろはっちの…いろはっちの人生が書かれてある紙…破いちゃった……いろはっち…ヒック…めんねぇ…ヒック…ホント、ごめんねぇ」
「(見た目20歳くらいなのに子供泣かしちゃった気分だよ。
てか、いろはっちってww)」
伊呂波は、神が余りにも哀れになり、思わず頭を撫でてしまう。
神はびくっとしたものの大人しく撫でられながら続きを話した。
「いろはっちの紙、破いちゃったから…ヒックいろはっち死んじゃった…」
「因みにどんな死に方?」
「上から鉄骨が落ちて来て、グシャッて感じ」
「あーさいですか。そっか、死んじゃったか。グシャッと…」
「ホントにごめんねぇ」
「(ん?この流れはもしやあれか?お詫びに転生ってやつか!?)」
「うん。そう、転生!!
お詫びにいろはっちには、俺が管理するもう一つの世界に転生して第2の人生送ってもらおうと思ってたんだ。
あ、あと好きな力、なんでも言って、俺の所為で死んじゃったんだし、サービスしとくよ!」
「マジで!やったー!
神様ありがとー!大好き!!」
「へ?大好き?(何この子天然!?)」
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