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まぁ普通の人が大パワーまで持っていくことはほぼ不可能に近いです。なんたって人生の他の部分を全て犠牲にしても良いってくらいの覚悟が必要なんだから。けれども、もし何かの切欠でここまでパワーを高めることが出来れば、これはヘタな技術を凌駕する。
全く何の自慢にもならないが、ごく親しい知人に芥川賞をとった人が居る。
その人の受賞作は、正直あまり上手い文章ではなかった。
勿論、今の私の文章よりは遥かにマシではあったけれど、それでもプロのレベルで見たら並以下と言っても良い。ストーリーもそれほど素晴らしいわけではないし、構成なんか視点や時系列が入り乱れていてお世辞にも巧いとは言えない。ただ、その作品からは、この話を世に伝えないうちは死んでも死にきれない、という作者の凄まじいまでの執念がひしひしと伝わってきた。執念というよりもむしろ怨念と言うべきかも知れない。
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